Netflixでやっている「令嬢アンナの真実」は実話を元にした作品です。
となると、実際の「アンナ・ソローキン」はどんな人物だったのか、現在は何をしているのか、気になりますよね?
この記事では「アンナ・ソローキン」にスポットを当てて解説します。
女詐欺師アンナ・ソローキンについて
令嬢アンナの真実とは
本作はドイツの富豪令嬢に成りすまし、「アンナ・デルヴェイ」と名乗り、ニューヨークのセレブ達から金品をだまし取った女詐欺師を実話にしたドラマです。
彼女がどのようにして富豪層の友人や銀行、ホテルなどを騙したかを描いています。
アンナ・ソローキンの生い立ち
アンナ・ソローキンはロシア生まれ、父親のヴァディム・ソローキンはトラック運転手という中流階級出身で、後に家族でドイツに引っ越します。
まともにドイツ語が話せない移民として、人種・階級差別を受けてきたそうです。
学校でもイジメに遭い、アンナの中で「いつか煌びやかな業界で脚光を浴び、見返してやろう」とファッション雑誌に現実逃避する一匹狼になっていったそうです。
2011年高校卒業後はパリのPurple誌にてインターンを経験したことをきっかけにセレブリティたちとコネクションを築きます。
その後、渡米し、ニューヨークの高級ホテルで暮らすようになります。
その時から、彼女は自分を「アンナ・デルヴェイ」と名乗るようになり、「ドイツの資産家令嬢」という触れ込みで米国でも人脈を築き、マンハッタンの高級物件を購入しようとしました。
そのお金をどこから捻出していたのかというと、
なんと、、、、自らの銀行口座間における小切手詐欺にてお金を得ていました(決済が行われる前に、お金を別口座に移動させ確保する)。
また、「国際送金するから(I’ll wire money)」と言い訳を繰り返し、数々の高級ホテルの宿泊料やプライベートジェットの費用を踏み倒していました。
その被害総額は・・・なんとなんとの「25万ドル超え(日本円で約3,000万円)」だったそうです!!
よくもこんなに騙せたな。。。
アンナ・ソローキン」は何故「アンナ・デルヴイー」と偽り、詐欺師に成りすませたのか?
どのようにして「アンナ・ソローキン」のような若い女性が、ウォール街のエリート層から大金をだまし取ることができたのか?
Netflixでもこの物語の一番の肝になるとこですが、そもそもなぜこのようなことを実行したのか?といった明確な理由や目的は詳しくは分かっていません。
しかしドラマの中で彼女は「私、有名でしょ?」・「私は特別」と発言するシーンが度々ありますが、彼女の言動や行動、幼少期の環境など、このような事を踏まえると「自己愛性ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)」だったのではないか?と疑います。
この障害がある人が自分を誇大化する理由は、本当の自分に自信が持てないなどの理由があるとのこと。
本当の意味で自分自身を受け入れる事ができない状態なのかと推測できます。
仮に彼女がソシオパスだったとして、それでも大事なのは「自覚すること」・「他者と比較することなくありのままの自分を受け入れること」、これを自覚し、第三者的な専門機関のサポートが出来ていたら、このような事件は起きなかったのでは?と考えさせられます。
人は誰でも周りの取り巻く環境によって人生が左右されていくものかもしれません。。。
アンナ・ソローキンの法廷ファッションに注目!!
引用:https://onl.la/KCh53UG
彼女がセキュリティーの厳しいはずの社交界に出入りできたのかという謎とともに、注目されたのが「出廷する際の服装」です。
その法廷でみせたファッションのスタイリングには多くの議論が白熱されました。
判決を言い渡される前日の4月24日の服装は純白の装いでレースの模様が入った透け感のある薄い生地のVネックミニワンピースです。
4月25日、マンハッタンの裁判所で有罪判決を言い渡された際に着用していたのは、黒のミニワンピースでした。
こんな状況下に置かれていても、彼女は法廷での華やかな外見を保つために、スタイリストを起用し関心を集めていたというから驚きですね!!
アンナ・ソローキンの現在
2019年4月に重窃盗3件、重窃盗未遂1件、利益窃盗4件の罪で有罪判決を受けました。
裁判官は「被告人の欺瞞的行為に唖然とした」・「この詐欺師はニューヨークの華やかさに目を奪われていた」などの問題点を指摘し、同年5月に最低4年の懲役刑を言い渡しました。
有罪判決を受けた後、ニューヨークの州の刑務所で約2年間服役した後、2021年に釈放されたソローキンはすぐにInstagramを再開していますが、出所して間もなくドイツ国籍のソローキンはビザのオーバーステイにより米移民税関捜査局(ICE)に目をつけられ、2021年3月25日から移民局の留置所に収容されてしまいました。
ソローキンは亡命の許可を求めるも、その申請は2021年6月に却下されましたが、彼女はすぐに控訴しています。
その後ニューヨーク州の北部のオレンジ郡矯正施設に拘束されたままだそうです。
またNetflixから番組制作の権利料として2021年1月にソローキンへ32万ドルを支払っていますが、ソローキンはそのほとんどを被害者や弁護士費用に充てたとしています。
まとめ
実在した「アンナ・ソローキン」についてまとめました。
今後の動向も気になるところです。