今人気作品であるジョーカーですが、実はバットマンシリーズのエピソードゼロだということはご存知でしょうか。
そうなると、ジョーカーを見に行くか、先にバットマンシリーズを見てからにするか、悩むところでもありますよね。
この記事では、基礎知識無しにジョーカーを見に行っても楽しめる理由を解説し、よりジョーカーを楽しめるように、バットマンシリーズのあらすじを3つお伝えします。
目次
バットマンを見ていなくても「ジョーカー」を楽しめる理由とは?
先に結論からお伝えすると、基礎知識無しでもジョーカーは楽しめます。
なぜかというと、今回の物語は、バットマンが出てくる前のエピソードだからです。
実際、本作品であるジョーカーのストーリーは、持病を持ったある青年が自分という人間を周囲の仲間に認めてもらえず、葛藤し、あがき、何度も苦しみながら最終的にジョーカーになっていく、というストーリー展開となっています。
バットマンが登場するのは、この後なのです。
私自身、バットマンの名前は知っていましたが、映画は一度も見たことがなく、何話あるのか、どういう話なのかも知らない状態でした。
もちろん、バットマンの映画にジョーカーというキャラクターが出てきて、悪者のカリスマだということも知らずに見に行きました。
ですので、話題になっていて面白そう!という理由だけで全然大丈夫です。
ただ、やはりバットマンを見ていると、ジョーカーが生まれた背景を考えるという視点で見られるので、バットマンシリーズを見ているこで、より楽しめるという部分もあるかと思います。
私はジョーカーを見てから、バットマンを見ました。
ジョーカーの生い立ちを考えながらバットマンを見た時に、ジョーカーがただの悪者という観点で見られなくなり、奥の深い作品として見ることが出来たので、逆に良かったと思います。
バットマンファンの方も、ジョーカーを見て、またバットマンシリーズを見直したという方も沢山いたみたいですよ。
映画「ジョーカー」を見る前に、バットマンのあらすじを知りたい!
先ほどお伝えした通り、今回のジョーカーはバットマンシリーズを見ていなくても楽しめますが、大まかなあらすじを知っているとより楽しめます。
時間がある方は、DVDやオンデマンドで見ることをオススメしますが、時間がないよという方は、あらすじだけでも大丈夫。
この記事でご紹介しますので、サクッと読んでから映画館へ行ってきてください。
バットマンの作品は何作品あるの?
では、バットマンの基礎知識から。
最初にアメコミで人気が出たのが「バットマン」という題名の作品。
当初はコミックからアニメになって、ドラマや映画化などにより、人気に火がつきました。
このアニメやドラマ、映画など全部合わせて30作品ほどありますが、特に人気があるのが「ダークナイトシリーズ」の3作品。
DCシリーズ(スーパーマンやキャットウーマンなどを世に出したアメコミ出版社の名前)で制作しており、とりあえず、この3作品の内容を押さえておけば大丈夫です!
上記で”バットマンシリーズ”と書いていますが、私のように知識が浅い方向けに分かりやすく言い換えており、細かくは「ダークナイトシリーズ」のこと。
よく分かっている人は、「何言ってるの?」ってなりますが、”ダークナイト”って聞き慣れていなくて、「あ、バットマン1・2・3じゃないんだー」て感覚でしたので、そんな方も多いのかな?と思って。
※ちなみに今回のジョーカーは、DCシリーズとは関係無いものとされています。
1 、バットマンビギンズ(2005年)
2、ダークナイト(2008年)
3、ダークナイトライジング(2012年)
この3作品は3部作で完結する映画です。
今回のジョーカーを見るにあたって、このあらすじさえ分かれば問題無いので、早速見ていきましょう!
ダークナイトシリーズ3部作のあらすじ
バットマンビギンズはバットマン誕生の物語
はじまりはゴッサムシティという、犯罪が日常化している荒れた街。
幼かったブルース(後のバットマン)は、家族と一緒に出かけた夜、路地裏で強盗に両親を殺されてしまいます。
死に際に父は「恐れるな」と言い残して。
大富豪の御曹司だったブルースは、執事のアルフレッドに育てられます。
両親を殺した犯人はすぐに捕まって刑務所に入れられていたのですが、14年の月日が流れ、とある裁判の公聴会に証言をするために出てくるというのです。
この裁判とは、マフィアのボスであるファルコーニにとって不利な証言をするというもの。
大学生になったブルースは、憎い犯人を殺そうと思い銃を持って行くのですが、目の前でファルコーニの手下に犯人を暗殺されてしまいます。
無気力になったブルースはそのまま旅へと出て、7年以上の放浪生活ののち、ヒマラヤで会った男性に誘われ”影の同盟”のメンバーとして訓練を受けることに。
恐怖に打ち勝ち強さを手に入れたブルースは、「故郷であるゴッサム・シティを破壊しろ」という”影の同盟”の無茶な指示に反発し、戦いとなります。
”影の同盟”の館は焼失し、ブルースは「故郷を建て直さなければ」と思い立ち、執事アルフレッドのもとへ戻りました。
ブルースがいない間、街は荒れ果て、犯罪が横行していました。
よく一緒に遊んでいた幼馴染のレイチェルは、検事補となりゴッサム・シティを良くしようと奮闘しています。
ブルースは考えます。どうしたら悪がいなくなるのか。
幼い頃トラウマだった恐怖のコウモリにインスピレーションを受け、「バットマン」として悪に恐怖を与えて根絶しようと思い付きます。
そして、ブルースがいない間もアルフレッドがしっかりと守ってくれていた財産を使い、家の改造やバットマンスーツの製作をしたのです。
ブルースは、昼間はプレイボーイを装い、夜になるとバットマンとして悪を始末する、二重生活を始めました。
その頃、幻覚剤を使われておかしくなってしまったファルコーニや、レイチェルの拉致などが起こり、ファルコーニの後ろにはもっと大きな存在がいると気付きます。
そいつらは、幻覚剤を気化させて、ゴッサム・シティ全体を潰そうと考えていたのです。
しかもその主犯となっているのが、”影の同盟”だったのです。
バットマンの姿になったブルースは、レイチェルを助けたあと、「人間の本性は行動で決まるものだ」と言い残し、ゴッサム・シティを救いに行きます。
その言葉は以前レイチェルがブルースにかけた言葉で、レイチェルはバットマンがブルースだと確信します。
今回の戦いでブルースの館は燃えてしまいましたが、ゴッサム・シティは”影の同盟”から守れました。
レイチェルとブルースは「いつかゴッサム・シティに平和が訪れた時、二人は結ばれる」と約束をしました。
しかし、まだその約束は果たせそうにありません。
また新たな犯罪が起こり、現場にはジョーカーという悪者が関わっているらしいとの情報を得るからです。
ダークナイトはジョーカーとの出会い、そして敗北
ダークナイト
ジョーカーって全く格闘スキルないのに謎に強い
先読みして罠をはるってゆージョセフっぽい闘い方は悪のカリスマ感がぱない
バットマンみたいなアメコミ作品ってフィルターなくても普通にいい映画がだったなぁ
勧善懲悪でもないしヒロイン死んじゃうし
ジョーカーも観るしか pic.twitter.com/lb1C0mErhY— Utonium (@p_utonium) November 24, 2019
バットマンビギンズから9ヶ月後のゴッサムシティ。
ブルースは、両親を殺されてしまった時に出会ったゴードン警部補のことを信頼しており、バットマンになってからも度々手を組んでいました。
ゴードン警部補はバットマンがブルースだとは知らないが、ゴッサム・シティを良くしたい気持ちは一緒。
新任の地方検事であるハービー・デントも活躍し、ゴッサム・シティは住みやすい街となりつつありました。
そんな中、ゴッサム・シティの銀行にピエロの仮面を付けた男たちが強盗に入ります。
この男たちは、銀行強盗の途中で互いに裏切りながら、他の仲間を殺していきます。
その中の1人がジョーカーでした。
やっと警察が到着し、大金を持って逃げる際、最後に残ったジョーカーが仮面を外すと、大きく裂けた真っ赤な口で、白いメイクの不気味な顔が出てくるのです。
さらには、ジョーカーはにまで手を伸ばし、ギャンボルというマフィアを殺してしまいます。
そしてギャンボルの組織を引き継いだジョーカーは、「バットマンの正体を明らかにしないと、毎日市民を殺し続ける」と脅迫してきました。
ブルースは、ジョーカーによる市民殺害を止めるために、名乗り出ることを決めたのですが、翌日の記者会見でバットマンだと名乗ったのは、地方検事のハービーでした。
実はジョーカーをおびき寄せる、彼の作戦で、罠にかかって出てきたジョーカーとバットマンは激しいカーチェイスになります。
そしてついにジョーカーは逮捕されるのですが、ハービーとレイチェルが、スパイである警察により、それぞれ別の場所に監禁されていると分かるのです。
それぞれ爆弾が仕掛けられており、助ける前にレイチェルは死亡。
ハービーは顔の半分に大怪我を負ってしまいました。
レイチェルに心を寄せていたハービーは、レイチェルの死を受け入れることが出来ず、ジョーカーの命令で監禁した二人のスパイを殺害してしまいました。
バットマンもレイチェルの死を悔やみ、必死にジョーカーを探していました。
やっとのことでジョーカーを探し当てるも、怒りに狂ったハービーがゴードン警部補のゴードンの妻や子供を人質にとってしまい、思わぬ方向へ。
レイチェルが死んだのは、ゴードンの部下である警察がスパイとなって監禁したからでした。
そこへバットマンが現れ説得するも、ハービーは聞く耳を持たず、ゴードンの息子を殺そうとしました。
バットマンはゴードンの息子を助け、ハービーは落下して死亡。
正義のハービーが殺人鬼となってしまい、ゴードンは「ジョーカーの勝ちだ」と漏らすが、バットマンは「ハービーの罪をかぶる」と言いました。
それは、このゴッサム・シティには”正義のヒーロー”が必要だからなのです。
ゴードンとバットマン以外、何も知らない市民たちは、ハービーの死を惜しみ、バットマンは5人の殺人の指名手配犯となり、ゴッサム・シティを立ち去ったのでした。
なお、今回のジョーカー役の俳優ヒース・レジャーは、映画公開時には他界してしまっています。
ダークナイトライジングはバットマン復活の物語
ダークナイトから8年後のゴッサムシティ。
バットマンはその間引きこもりを続けていました。
世間的に悪者となったバットマンは、レイチェルの死から立ち直れていません。
ある日、スリを繰り返しているセリーナ・カイルという女性が、ブルースの指紋を盗み出します。
セリーナは自分の前科を消すためにウエイン産業の役員と取引したのです。
しかしハメられたと知ったセリーナはバットマンの味方に転身。
ブルースは指紋を盗まれたことで不穏な予感がしてようやく世間へと出てきました。
久しぶりの表舞台でのパーティで、ミランダという信頼できそうな女性に出会います。
しかし・・・ミランダは実は今回の黒幕だったのです。
裏ではブルースの盗んだ指紋を使い、ブルースが破産したようにみせかけ、ウエイン産業の会社を手放さないといけなくなります。
さらに、ゴッサムシティには爆弾が仕掛けられ、1人でもこの街から出たものがいれば爆弾を爆発すると、ミランダの手下ベインに脅されます。
そこでバットマンはゴッサムシティを救うため、飛行機に乗せた爆弾と共に海へ。
死んだと思われていたバットマンだったが、エンディングの中とあるカフェで幸せそうに食事をするシーンが描かれていました。
これは現実なのか、非現実なのか。
以前執事のアルフレッドは、バットマンとの会話で、想い描く将来を話していました。
そこにはブルースと、幸せそうに食事をする家族の姿をそっと見守るアルフレッドの思い描く未来です。
きっとブルースはバットンを引退し、どこかで幸せに暮らしているんでしょうね。
バットマン伝説が壮絶に終わるストリーでした。
また、セリーナ扮するキャットウーマンの登場も印象的でした。
さいごに
今回の「ジョーカー」を観るにあたって、バットマンシリーズを見ていなくても大丈夫だということをお伝えしました。
また、「ジョーカー」がもっと楽しめるように、バットマンシリーズの三部作のあらすじを初心者向けにまとめてみました。
気になっている方は、公開終了する前に、劇場で楽しんでくださいね。
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